STU48「暗闇」の振付はこうして生まれた
こんにちは、振付師クリエイトボーイです。

私たちが振付した曲の、振付に込めた想いやエピソードをご紹介しています。
今回は、STU48「暗闇」です。

STU48にとってデビュー曲となるこの曲の振り付けを担当させていただきました。

目次

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イントロ

印象的なメンバーの立ち位置から曲がスタートします。

何も見えなくて何も聞こえない、そして何も言わない”暗闇”をイメージしてメンバー同士が手で目や口を覆っている立ち位置にしました。

暗闇の中で何かを求めるという曲のイメージを表現するために何かを求めて手を掲げますが、再び手で目を覆い、まだ暗闇のままということを表現しています。

1番Aメロ

♬ 何かをやり残してるような悔いはないのか?

肩を小刻みに上下に揺らすことで、悔しい気持ちを肩だけで表現しています。

♬ 理想と現実がごっちゃになっている日々

理想と現実がごちゃごちゃになって頭を抱えてしまうイメージです。

1番のBメロ

♬ 都会で暮らす 友は窓しか見ていないらしい

【振付秘話】 STU48 「暗闇 」振付師本人がダンス解説します【フリフリトーク】

両脇のメンバーがアーチを作り、もう1人が腰を90度に曲げて出窓を表現しています。

腰を曲げて綺麗な出窓を作れるようにとても練習しました!

歌っているメンバーは、その窓から都会に暮らす友達を想っています。

♬ やるせない孤独の時 泣き言 誰に言えばいい?

ここは自由演技でやるせない気持ちや孤独を表現して、メンバー全員が地面に崩れていきます。

各メンバーの表現にぜひ注目してください!

1番のサビ

♬ 夜よ 僕を詩人にするな 綺麗事では終わりたくない

1番のサビの冒頭は、2つの意味を込めています。

1つは、星に向かって手を伸ばして、「綺麗事では終わりたくない」という歌詞を表現するために掴んだ星の光を投げ捨てるというイメージです。

もう1つは、STU48と言えば海、夜の海で手を振っているイメージも付け加えています。

♬ 生きることに傷つきうろたえて 無様でいたい

無様でも泥臭くても私はここにいるという意味を表現するために、力強く立つ振り付けを取り入れています。

メンバーの表情にも注目してください。

♬ 次の朝がやって来るまでに 今 持ってるものは捨てよう

ここではとくに歌詞の意味を振り付けで表現することを意識して、”次の朝を待って、持っているものを捨てる”ことをイメージした振り付けになっています。

♬ 丸裸になって気づくだろう 暗闇のその中で

「丸裸になって」は歌詞の通り、洋服を脱ぎ捨てるような振り付けです。

【振付秘話】 STU48 「暗闇 」振付師本人がダンス解説します【フリフリトーク】

その後、瀧野由美子さんだけ後ろに下がってもらうのですが、他のメンバーに”暗闇のトンネル”を作ってもらい、瀧野由美子さんが暗闇の中に落ちていってる様子をイメージしました。

2番のAメロ

♬ 欲しいものいらないものも見境つかなくて

メンバーが交互に手を伸ばして、なんでもかんでも欲しくなってしまう様子を表しています。

2番のBメロ

♬ 故郷 捨てて 僕は絶対暮らせないだろう

【振付秘話】 STU48 「暗闇 」振付師本人がダンス解説します【フリフリトーク】

ここでは、カバンを肩に乗せて背中を向けて歩きだしますが、故郷でないと暮らせないことが分かり荷物を下に置くという表現になっています。

♬ 水平線見えなければ

後ろのメンバーが手をYの字に広げて水平線を表現して、「見えなければ」でYの字を崩して水平線を消します。

前で歌っているメンバーの頭の中の様子を後ろのメンバーが踊りで表現しています。

間奏

間奏は瀬戸内海をイメージしました。

内側の円と外側の円で振り付けが分かれていますが、メンバーが手を上に伸ばしたところで振り付けが一緒になります。

そして、伸ばした手で何かを掴んで握った拳を胸に当てます。

Dメロ

♬ 防波堤の上に立って 僕は叫んだ

Dメロは、メンバーが一列になって斜めに並んで、防波堤を表現します。

歌い終わったメンバーは防波堤を降りるのですが、ある程度高さのある防波堤からピョンっと降りることをイメージしたメンバーの表現力に注目してください。

ラストサビの前(落ちサビ)

ここでは防波堤のシーンを印象的にするために、メンバーが月を見ながら歌う表現を取り入れました。

Dメロで斜めに並んでいた立ち位置が、月を見上げて歌いながら縦に変化するところは、たくさん練習しました。

月を見上げる形を綺麗に保つためをに横のメンバーの動きを確認できないので、難しいポイントとなっています。

【振付秘話】 STU48 「暗闇 」振付師本人がダンス解説します【フリフリトーク】

縦に並んだメンバーが半分に割れてゆらゆらと揺れる振り付けは、水面に月が反射してゆらゆらと揺れている様子を表現しました。

アウトロ

アウトロでは手の振り付けを入れていて、暗闇のなかで五感が遮断された中でも手を伸ばして最後に”夢”を掴んで曲が終了します。

メンバー秘話

最後に「暗闇」の制作を通して印象に残っているメンバーの秘話を紹介します!

センターの瀧野由美子さんはSTU48に入って日も浅く振り付けを教える時間も少ないため、歌番組の収録でも緊張している様子でした。

しかし、そのちょっとした雰囲気がこの曲のリアルさとマッチしていてとても良かったです!

岡田奈々さんの表現力やパフォーマンスは本当に素晴らしく、リハーサルでもウルっときてしまいました。

門脇実優菜さんはダンスがとても上手く、表現力も抜群で、リハーサルの映像などを見返しても光っているなという印象を受けます。

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