私たちが振付した曲の、振付に込めた想いやエピソードをご紹介しています。
今回は、乃木坂46「しあわせの保護色」です。
前半に引き続き乃木坂46の「しあわせの保護色」を2番のAメロから解説していきます。
目次
2番のAメロ
2番のAメロは、メンバーの立ち位置がとても複雑でした。
♬ 慌ただしい 日々に流されてた
「流されてた」という歌詞があるので全体的に流れを感じるようなイメージにしました。
同時に日常の慌ただしいスピード感もイメージしています。
♬ そう空の色 風が運ぶ花の香
後ろで移動しているメンバーがスカートをつまんでひらひらとなびかせています。
スカートをつまんでルンルンと花畑を駆けているイメージでこの振り付けにしました。
ライブなどでぜひ注目してみてください!
2番のBメロ
♬ サヨナラ言ってしまったら 消えてしまうような
2番のBメロでも先程のようにスカートを使った振り付けが登場します。
スカートをなびかせながら、後ろのメンバーが見え隠れします。
サヨナラという一言を言っただけでその人がいなくなってしまうのでないかという歌詞の意味を振り付けに反映させるように、いなくなってしまったその人の残像が見え隠れするイメージにしました。
スカートの華やかさに儚さをプラスした表現になっています。
2番のサビは、1番と同じ振り付けなので割愛します。
間奏
間奏は、MV撮影についての話をします!
2番のサビ終わりの間奏では、白石麻衣さんに何人かのメンバーが花束を順番に渡していく素敵なシーンです。
花束を渡すメンバーはターンをしながら渡す振り付けになっているのですが、唯一松村沙友理さんはターンをせずに、まっすぐ歩いて花束を渡します。
ここが本当に感動するシーンで、MVの撮影現場でも松村沙友理さんは泣かないように堪えていて、白石麻衣さんもウルっと来ていました。
振り付けではない2人の思い出が溢れた名シーンで、見ている私たちもウルウルきてしまいました…
テレビで曲を披露するときにもメンバーのみんなには白石麻衣さんの思い出を振り返ってパフォーマンスに反映させて欲しいと伝えていたのですが、松村沙友理さんはこの話をしただけで泣きそうになるので伝えないようにしていました(笑)
Dメロ
♬ 僕に出来ることは 君にヒントを出すこと(しあわせとは)
Dメロの冒頭では白石麻衣さん、松村沙友理さん、生田絵梨花さんの3人が歌いながら別の方向に歩いていて、それぞれが未来に向かって歩き始めていることをイメージしています。
♬ 悲しくなった時は 思い出してほしい
ここではメンバー全員が立ち上がって白石麻衣さんのところに集まるという構成になっていて、「悲しくなった時は思い出して欲しい」という歌詞の通りに後ろからメンバー全員が乃木坂46のパワーや想いを白石麻衣さんに送っています。
3番のサビ
振り付けは一緒ですが、ハイタッチする振り付けの箇所を少し変更しました。
白石麻衣さんとメンバーが目線を合わせて気持ちを確かめて欲しかったので、メンバーと実際にハイタッチしてもらっています。
自由度の高い振り付けにしているのでぜひ注目してください!
少しこの振り付けに慣れてきた頃のリハーサルでは、高山一実さんが白石麻衣さんにハイタッチでは無く握手を求めていたり、松村沙友理さんが白石麻衣さんの手を握って離さなかったりとメンバーの個性が出ていました。
アウトロ
アウトロも短いですが、意味のある振り付けになっています。
その名も「坂道クラップ」。クラップとは拍手のことです。
坂道の直線をイメージして、斜め下、肩、斜め上の順でクラップしています。
そして坂道の上にある気持ちを大事にして欲しいという願いを込めて、斜め上で両手を握り胸まで持ってくる振り付けにしました。
まとめ
この曲の振り付けを担当させていただいて、私たちも保護色の中にある”しあわせ”を見つけられた気がします。
リハーサルやMV撮影、テレビ収録などで乃木坂46のメンバーのいろいろな姿に出会えてしあわせでした!